今から20年ほど前、仕事の関係で児童心理学に興味を持ち、関係書籍を読みあさっていた頃、 Kahlil Gibran (カリール・ジブラン)の 「On Children (子どもについて)」という詩に出会った。(書籍名は不明)
「あなたの子どもは あなたの子どもではない・・・」と始まるその詩を読んだ時、まだ子育てとは無縁であったし、自分自身が子どもだったので、彼の言葉をたどりつつ自分と両親を第三者的に振り返るような気分だった。自分の進路は自分で決めて、好きなように生きていた。だからこそ、カリール・ジブランの詩に共感し、両親に感謝し、私も子を持つ機会に恵まれる事なら、この言葉を胸に子と共に歩んでいきたいと思ったのです。
初めて子を授かった時、自分の身体の中で新しい命が育っている不思議さを体験しました。アメリカでは無痛分娩が主流ですが、陣痛が怖くて子供を授かる勇気がないと思っている方は多いのでしょうか?痛いのは母親だけでなく、赤ちゃんも痛いのですよ。そう、帝王切開でなければあなたも赤ちゃんの時に体験しているはず。
赤ちゃんは狭い産道を通るために、頭蓋骨を重ね合わせて頭を小さくして出てくるのです。母親が苦しくて息を止めれば、赤ちゃんに酸素がいかなくなる。痛くてつい腰を上げてしまうと、出てこようとしている赤ちゃんを圧迫してしまう。出産は母親と赤ちゃんの共同作業なのです。だから、力みながらも『頑張って、頑張って!』と声を掛け、無事に生まれてきた我が子に『ありがとう、良く頑張ったね。』と、自然に涙と感謝の言葉がでてきました。さっきまでの痛みは喜びに変わり、二人目の妊娠を思い描いていたりして…。
そうして現在、3人の子を授かり賑やかな日々を送っていますが、出産時の感動はいつまでも忘れることはないのです。だからこそ、ふと思い出した時に子ども達にその時のことを語りかけます。『本当に私達のところに生まれてきてくれてありがとう』 と、ことあるごとに伝えています。最近では「わかってるよ、僕達が生まれてきてくれて良かったんでしょ。」なんて先に言われる始末。
照れくさいとか、言葉にしないことが美徳とか、そんなこと言わずに感謝は伝えるべきだと思うのです。
子どもの数、親の数だけいろんな子育ての方法があると思うのです。どんな育て方でも子どもは伸びて行く。子育てはこうあるべきだとか、難しく考える必要はないのです。シンプルに子を信じて愛を伝えていけば、その愛を受けてどんな子でも真っ直ぐ伸びていくものだと思うのです。
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