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 アメリカで輝いている人 VOL.9
 野毛 洋子 さん (MRS. YOKO NOGE)
 ブルース・ジャズ シンガー/ピアニスト
 
アメリカで活躍されている方々にインタビューをし、その人の活躍の場、内容、素顔を通じよりアメリカを知っていこうと企画された“Brilliant People” 輝いている人!

第9
回目に登場いただくのはミュージシャンの野毛 洋子さんです。
野毛さんは
シカゴを代表するジャパニーズ ミュージシャンであり、日本経済新聞アメリカ社・シカゴ支局 記者、シカゴ・アジアン・アメリカン・ジャズ フェスティバル CO-FOUNDER 、シカゴ市姉妹都市委員会 大阪共同委員長など色々な肩書きを持ち多方面でご活躍中です。

−経歴−
1957年 大阪出身
1977年 追手門学院大学(社会学専攻)在学中にヤマハ・ポプコン 関西地区特別賞受賞
      その後ヨーコ・ブルースバンドを結成。バンドコンテスト番組「ハローヤング」にてグランプリ受賞
1978年 ビクターからデビュー      
      デビュー曲 痴漢撃退を歌った"おっさん何するんや"が20万枚のヒットを記録    
1984年 本場のブルースを歌う為 渡米
1987年 ソプラノ・サックス演奏者クラーク・ディーン氏との結婚を機にYOKO NOGE &THE JAZZ ME BLUESを結成
1999年 日本女性初 シカゴ・ブルース・フェスティバルにてバンドリーダーとして出演
現在、シカゴを中心に日本でも活躍。今年は5月の上海ツアーはじめ嘉穂劇場復興支援CDを発売するなど精力的に活動。毎週月曜日は HOT HOUSE その他 POPS FOR CHAMPAGNE, MAXIM'S などで演奏中。

ブルースとの出会い

大学は社会学専攻ですから特に音楽を専門に勉強していた訳ではないんです。高校ではフォーククラブにいながらキャロル・キングなんかを聞いていました。もともと黒人のスピリチュアルミュージックが好きでしたからね。ブルースにはまったのはエルモア・ジェームスに出会ってからですね。初めて聞いたときは背筋に寒気を感じた程衝撃を受けました。

デビュー曲は痴漢撃退を大阪弁で歌った 「おっさん何するんや」

エルモア・ジェームスを聞いてブルースにはまって、高校の時だったかなヤハマ・ポプコンで関西地区特別賞を頂いて本格的に音楽をやるようになったのは。大学でヨーコ・ブルースバンドを結成しハローヤングというバンドコンテスト番組でグランプリを取ったのをきっかけにビクターからデビューする事になりました。デビュー曲は大阪弁でブルースを歌った「おっさん何するんや」です。

渡米 結婚 そしてジャズへ 

日本でアルバムを発表したり、ライブやツアー活動をしましたが、やっぱり本場のブルースを感じたくてアメリカに来たのが84年。87年に今の夫ソプラノ・サックス奏者のクラーク・ディーンと結婚したのを機に YOKO NOGE & JAZZ ME BLUES を結成しました。クラークやピアノの師アーウィンのお陰でブルースだけではなくジャズの世界にも入っていきました。

ジャズとブルース

ジャズとブルースの違いを簡単に説明するとブルースはAAB形式でスタンダードは12小節。歌詞が2回繰り返されて最後に1回締め。3コードで話しが進む感じですね。変曲ブルースは16小節だったり、8小節だったりします。ジャズはインプロビゼーション。アレンジですからテーマがあってそれをどのように変形していくか。素材となる曲をとってきてテーマ、エッセンスを残してアレンジしていく。前衛ジャズはそこから色々な決まりごとが取られていきます。

歌に生き様が現れる

ジャズ、ブルースに限らずミュージックはその人の生き様が音に出てしまうんです。私はおしつけが嫌いですから自分の気に入るように生きる。気持ち良く自分の声で歌うようにしています。どこの世界も同じですが、 テクニックのある人はどこにでもいます。でも何が言いたいか分からない。下手でも良いから自分の音が出ていれば、伝われば良いんです。人間が面白くないと音も面白くないんですよ。


いつも一生懸命


自分の歌を聞いてくれてお客様が喜んでくれる、楽しんでくれているのが伝わってくると嬉しいですね。スポーツバーじゃないですからただ騒いで楽しければ良いというものじゃない。聞いていないと思っていても誰か必ず聞いてくれています。演奏の後に良かったよとか有難うなんていわれると、やっぱりちゃんと聞いてくれていたんだと嬉しくなります。だからお客様の反応を自分の印象で決め付けてはいかん、いつでも一生懸命やらんとあかんと思います。

もう誰にも頼らない

シカゴに来て暫く活動して自分の名前でステージをブッキングした時、その当日の朝に演奏する予定のピアニストからキャンセルの連絡があった事がありました。もっと払いの良い所に行くという理由で。あの時はかなり傷つきましたね。もう誰にも頼らないと思いました。それなら自分でピアノを弾いてやろうと思い、アーウィン・ヘルファーに頼みました。彼はブギウギの大御所で実は結構凄い人だったんですけど、自分のバックで演奏してくれなんて大それた事を言って笑われました。バックで演奏は出来ないけど、ピアノは教えてやるという事で、彼にピアノを習う事になったんです。

学生のふりをして毎日練習

ピアノは練習しなくてはならないけど肝心のピアノがない。それで友達に相談したらディポール大学のプラクティスルームにピアノがあるからとの事で学生のふりをして忍び込み毎日3時間ほど練習しました。今はあまりやらないですけどね。練習嫌いだから(笑)


目の前で人が撃たれる

今は安全な所ばかりで演奏してますから心配はいらないんですけど、以前は危ない目にも幾つか遭いました。ウエストサイドの黒人街のブルースバーを回っていた頃、ある店で歌い終わった時に店のオーナーが自分に向かって走ってくるんですよ。血相を変えて走ってきますから何があったんだろうと思っていたらパンパンとピストルの音。背中に3発打たれて自分の方に手をバタバタしながら倒れこんで来ました。まるでスローモーションを見ているようだった。気がつくと目の前にスキーマスクを被った黒人がピストルを構えて立ってる。友達の「ヨーコ何やってる!」の声で見回したら皆床に伏せていたので慌てて自分も床に伏せました。売上金を狙った強盗だったんです。

拉致寸前!!

危ない目に遭ったのはまだありまっせ。これもウエストサイドでしたが、友達から友達だと紹介された男がパーキングの方に誘ってきたので何か話があると思ってついていきました。友達の友達ですからすっかり信用していましたが、気がつくと後ろから別な男に口をふさがれて停めてあったバンに引きずり込まれそうになりました。丁度通りかかった前の旦那がカンフーの真似をしたのを見て逃げていってくれたので命拾いしました。気がつくとパーキングに溜まっていたおしっこの上に寝そべっていて、臭い臭い。命取られるよりはましですけどね。

それでもブルース

そんな怖い目に遭ってもやめようと思ったことは一度もないですね。ブルースも好きだし、楽観的というかそういった性格なんでしょう。やはり日本人ですから本場のブルースに触れて黒人音楽、いわゆる民族音楽を楽器ではなくヴォーカルとしてやるという事で自分は何? と悩んだ事はありました。でも2〜3日ですけどね(笑) 結局自分自身が音に出てくる。声は隠せないんです。だから黒人の真似はやめよう、自分という人間を出していこう、自分の歌を歌おうと思ったら随分楽になりました。ですから日本の曲をブルースで歌う事も沢山あります。

成功の秘訣 !?

しつこいんとちゃいます? 継続は力なりと思っています。何かをやり続ける力があれば必ず何とかなる。それと集中力。色々な仕事をしていてもスイッチを切り替える。その時はこれしか見てないといった単純さ、他の事は考えない。


私は日中新聞記者をしていますが、記者もミュージシャンも色々な人に会うという点では共通項があり、同じなんです。企業人もいればストリートピープルを取材する事もある。
ミュージシャンも同じ。高級クラブで演奏する事もあれば、黒人の酔っ払いの前で歌う事もある。自由に会える、話しが出来る、ようは人間。人が好きやねんな。強い人、強い力も大切ですが、負けた人、弱い所を持った人の方が魅力を感じますね〜。

嘉穂劇場復興支援寄付金付きライヴCD

一昨年11月に九州の嘉穂劇場でやったライブのCDが発売になりました。ご存知の方も多いと思いますが、嘉穂劇場は筑豊にある大衆演劇の殿堂、1921年に前身の中座棟上げ以来火事や台風などで幾度も崩壊しては復興され、日本に数少ない大衆芝居小屋として親しまれています。現在でも全国座長大会や、梅沢富三郎さん、細川たかしさん、森進一さんといった方々の公演があります。去年の北九州一帯の豪雨で劇場も被害を受け、全面修復が必要となり、津川雅彦さんが中心になり復旧支援公演が開催されたり地元の人々の協力で復興に向けて頑張っています。

私たちも縁のあった劇場復興に少しでもお手伝い出来ればとこのCDの売上の一部を寄付させてもらいます。炭鉱節をブルースで歌い、地元の方々と大いに盛り上がった様子やデビュー曲「おっさん何するんや」などが収録され楽しめる1枚となっています。

その他の活動としては、5月1日から6日まで上海でライブ。5月20日MAXIM'S 5月28日 POPS FOR CHAMPAGNE などのライブの他、毎週月曜日には HOT HOUSE で演奏してますから是非聞きに来てくださいね。

シカゴのお薦めは?

ホットハウスは良いですよ。毎週月曜日に演奏してますが、子供もOK! 主婦の人も隣りにギャラリーもあるのでお子さんが愚図っても安心です。それとコリアンサウナがお薦め。私はダウンタウンのコリアン街のあたり、2000番台のモントローズだったと思いますがパラダイスに行っています。お風呂が大好きですから、本当に気持ち良いですよ。



本日はご多忙の中、貴重なお話を聞かせて頂きまして有難うございました。

インタビュー後記
今回はシカゴの POPS FOR CHAMPAGNE で演奏の合間にお話しをお伺いしました。小柄で可愛らしい風貌からは想像出来ない程の歌唱力。ブルースが心に響きます。演奏を聞きに来られたお友達やお客様へもステージからさり気なく語りかける気配りが一緒に楽しもうという気持ちとして伝わってきます。野毛さんにとってブルース/ジャズとは何ですか? との質問にやらんと気が狂うものと即答。本当に好きなんだなぁと思いました。

忙しい演奏の合間に嫌な顔一つせずインタビューに答えてくれる、挨拶に来た人(POPSやMAXIMのマネージャー、お友達)を全て紹介してくれる、縁があったとの事で嘉穂劇場復興の為に寄付をする、星の流れになど何曲か日本の曲をアレンジして歌ってくれる、たまに飛び出すベタな大阪弁、会ったその場で誰かれ区別する事なく、飾る事なく素の自分で対応してくれる。野毛さんの強さと優しさを感じます。ようは人間、人が好きやねん。野毛さんの魅力が凝縮された言葉です。
お忙しい中お時間を頂き、大変有難うございました。

小坂孝樹

関連リンク
野毛洋子 公式ホームページ http://www.jazzmebluesmusic.com/
HOT HOUSE 31 E. BALBO, CHICAGO, IL TEL: 312-362-9709
POPS FOR CHAMPAGNE 2934 N. SHEFFIELD AVE, CHICAGO,IL TEL: 773-472-1000
POPS FOR CHAMPAGNE 214 GREEN BAY RD, HIGHWOOD, IL TEL: 847-266-1313
MAXIM'S 24 E. GOETHE, CHICAGO, IL TEL: 312-742-1748

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