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アメリカで輝いている人 VOL.62

和田 理恵子 さん(Ms.Rieko Wada)
Chocolatines Owner 
 
アメリカで活躍されている方々にインタビューをし、その人の活躍の場、内容、素顔を通じ
よりアメリカを知っていこうと企画された “Brilliant People” 輝いている人!

第62回目に登場いただくのは
Chocolatines オーナーの
和田 理恵子 さんです。

和田さんはオリジナルチョコレート製造・販売会社 Chocolatines のオーナーとして企画・製造・販売まで全てこなされるというお忙しい毎日を過ごされています 。

−経歴−

1972 年  東京都出身
1981 年  渡米
1982 年  カナダの調理学校に通う
1984 年  旅行代理店経営
1991 年  インテリアデザイン会社経営
1996 年  Kendall College (Culinary Arts) に通う
1998 年  Le TITI DE PARIS で修行
2000 年  French Pastry School へ通う 
2001 年  French Pastry School にて Chef Jacquy Pfeiffer Sebastien Canonne, M.O.F . のアシスタントをつとめる。
2001 年  コンペティションでチーム 1 位獲得
2004 年  Chocolatines マーケティング開始  
2005 年  ショールーム工事開始
2006 年  Chocolatines スタート 


アメリカに来たきっかけは?

修士課程を取るために来たのがきっかけです。当初は卒業してすぐに日本に戻る予定でいたんですよねぇ それなのにもう 30 年以上アメリカにいます(笑)

父が教授で本来は日本に帰って教える職に就くという暗黙の期待があったんです。でも学生時代に縁があってアメリカ人経営の旅行会社に入った事から人生が変わったんですね。

それではチョコレートの世界に入る以前に旅行のお仕事をしていたのですか

旅行会社とインテリアデザインの会社を経営していました。旅行社はしたくてやったというよりは、学生時代にたまたま縁がありお手伝いをしたことがきっかけで始める事になりました。まだシカゴに旅行社がそれほどない時期でしたから日本のお客様も営業すると取れました。

インテリアデザインの方は専門の学校に通い 91 年からスタートしました。コーポレート中心でしたので効率よく仕事をする為にどのようなオフィスデザインにするのがベストかを分析し、フロアプランを立てます。そしてそれにあったシステムファーニチャーをインストレーションしていきます。

インテリアデザインの知識はチョコレートをデザインをする時、あるいはオブジェを作るときなど今でも役に立っています。

チョコレートとの出会いは

大学に行っている頃からアートや食べ物に興味があって 「いつかは食べ物、レストランではなくフードビジネス関連の仕事をしたい」と思っていました。創作が好きなんです。ですからこのビジネスに入る前は世界中の食材を勉強して回りました。

インテリアの学校やシェフの学校にも親に内緒で通いました。フランスで料理の学校に行こうかと思っていましたが、父に相談したら一蹴されてしまいました..

料理の学校では料理以外に基本として サーバーとしての 仕事も実地で学びます。親には秘密で行っていましたから毎年夏休みに遊びに来る父の前でウエイトレスの格好をして出かけるわけにはいきません。途中で着替えていたのですが、ある時うっかりそのままの格好で帰ってしまって父に分かっちゃったんです。それから何も言わなくなりましたけど(笑)

最初は先生について勉強をされたんですか

そうです。数年間先生についていろいろなところへ行ったり、技術的なことなど沢山の事を学びました。コンペティションなどに出る時はチョコの彫刻などを作ります。一般のマーケットに出るものではないのでホテルのシェフのような立場の人でないと難しいですね。材料を無駄にしても煩くない。限られた人達のみが出来ることです。

とっても勉強になりためになるのですが、収入が全くないというのは辛いです。まぁ無料で勉強させてもらっていると思えば良いのですけどね。

今まで獲得した賞は

色々な賞を頂いています。共同ですがエイズファンデーションはその中でも大きな賞の1つですね。ファンドレージングの時は準備に 8 ヶ月〜 10 ヶ月はかかりますから、ビジネスに余裕がないと自分の時間がなくて締切りに間に合わなくなってしまいます。

エイズファンデーションは招待状が来ているので次回は出る予定でいます。

チョコレートビジネスの難しさは何ですか

旅行のビジネスは投資が少なくて済みます。極端な話デスクと電話さえあればスタート出来てしまいます。

チョコレートビジネスは材料もそうですが、パッケージングも大きな単位で購入しなくてはなりませんし、機械や設備などの初期投資が大変です。

マーケットとしてもアメリカのあらゆるレベルと競争しなくてはならない。お客様は新参者だから大目にみようということはないですからね。経験が 1 年でも 10 年でも同じ扱いです。一緒のレベルで競争しなければなりませんから、まずどのマーケットに参入するのか?

大量生産的な大きなところが相手なのか  GODIVA のような Gourmet のところなのか?  GODIVA は Gourmet の中 には入るけど やはり大量生産で Luxury Chocolate には入らないではないし..等と色々と分析しなければなりません。

私はコンペティションのバックグラウンドのせいかプロフィットを出すのが下手なようです(笑) 出来るだけ良い食材を使って美味しいものを創りたいと思ってしまうんです。

スターとして 2 年ですが、ご苦労はありますか

2005 年から本格的に準備に入り、 2006 年からスタートしました。やっていて楽しいから良いんですけど、環境の変化を予想していなかったので大変ですねぇ 現在のアメリカは急激な不況になっていますよね。お客様はそれ程大きな変化はないんですが、銀行がタイトになったりと別な面で影響はありますね。

チャイナに行って輸出の可能性を探ったりもしました。上海は良いんですが、北京は難しいですね。オリンピック前に入りたかったんですが、まだ Ready  じゃなかった。カスタムの問題 ビジネスの形態が違うのでよっぽど慎重にしないと危険です。スタートして損をしても嫌ですからねぇ

どういった所に販売するのですか

大きなところはコーポレートギフトやクリスマスギフト 会社のロゴを入れたり、オープンハウスがあるなどのインフォメーションが入るとすぐにセールスに出かけて行きます。

ホテルやホールセール、飛行機の機内や通信販売など。リテールストアではワインのお店とかウエディング関係、バンケットなどですね。最近はインターネットでの販売もルートの1つです。

現在は全日空( ANA )さんのシカゴ−東京線のファースト&ビジネスクラスに出して頂いていますが、来年からは北米全線に導入して頂く事になっています。それと ANA GIFT のカタログにも掲載頂く事がほぼ決まりました。

2007 年はスポンサーがついたこともありマコーミックのギフトショーに出展しました。かなりのエネルギーと費用がかかります。今年はその分パッケージなどにかけています。

2006 年の時はドナルドトランプのオープンハウスの時に使ってくれました。サンプルを送っておいたのですが、 4 ヶ月くらい経ったある日 突然 6,000 個欲しいというオーダーが入ったんです。 大変うれしかったです。飛び上がって喜びました。

セールスの難しさなどはありますか?

前もってどのレベル、どの種類、スウィートかアメニティなのかピローサイドに置くものか、ルームサービスのコンプリメンタリなのか、現在はどこを使っているのかなどを徹底的に調べます。

ただうちのチョコレートは美味しいから使ってくれでは絶対に売れない。何が必要なのか、現在の納入業者に不平、不満はあるかを聞き出して迅速に対応します。

ファーストクラスのお客様がチョコを食べながら寝てしまったら手に持っていたチョコが溶けて服がベトベトになっていた。なんて情報をキャッチしたらすぐに飛んで行きます(笑)

社名である Chocolatines の意味は?

ブランドネームですね 私が尊敬するフランス人の先生シェフが一緒に考えてくれたのですが、ショコラテンというのは三角形のチョコの事でフランス人なら誰でも知っている言葉です。

チョコレートと他のフード作りとの違いはなにかありますか?

他の食べ物との一番の違いはサイエンスが入るところですね。料理は味が決めてとなりますが、塩が足りなければ好みの分量を加えれば良い。パンはそうはいかない。ペイストリーなどは膨らむか膨らまないかなどのサイエンスの部分が大きく影響しますからねぇ チョコレートはとってもセンシティブな食材なのでそれ以上のサイエンスが必要となります。

例えばチョコレートを作る時 通常 16 〜 17 ℃の温度をキープします。この 温度管理をしないと ファットブルーミング と呼ばれる風味の低下が起こります。 ファットブルーミングが起こると カカオバターの結晶が表面に出て ザクザクになってしまい、またやり直しになってしまうんです。

その他 美味しいチョコレートを作るために必要なことはありますか 

チョコレートは温度、湿度、ライトの 3 つを一番きらいます。

テンパリングという技術、 チョコレートに含まれるカカオバターの結晶を最も安定した状態にする温度調整作業のことをいうのですが、この作業をちゃんとしないと 光沢がなくなり美味しそうに見えなかったり、 口に入れても粉っぽくなり 滑らかな食感を楽しめる美味しいチョコレートになりません。

5−6つの脂肪の分子がそれぞれ異なった温度で固まるので、こういった技術がないときはそれをカバーする為にベジタブルオイルなどを代用しています。これを使えばテンパリングの技術も必要なく簡単に出来てしまいます。

でも口に入れたときに滑らかに溶けなかったり白墨のようなザラザラ感が残ったりと美味しくないチョコレートになってしまいます。

このような技術や作業過程は 積み 重ねたトレーニングによる経験をしていないと 出来ない。でもその分チャレンジしがいがあります。

Chocolatines のチョコレートの特徴はなんですか

食材にこだわっていることも特徴の1つです。多くのチョコレートは人工のフレーバーを使ったりしますが、私は本物のラズベリーやラベンダーを使います。イミテーションに慣れていらっしゃる方は本物を美味しいと感じないかもしれませんが(笑)

将来の夢

日本への輸出が出来たらいいなぁと思っています。ラスベガスなどのホテルギフトにもしたいなぁと一生懸命やっているところです。でも小さな人間のする事ですからねぇ 

他と同じ事をやっても面白くない。常に新しいアイディアを取り入れ、そしてそれが美味しいものでなければ意味がありません。食べて美味しい、人に喜ばれるものを創っていきたいと思っています。

成功の秘訣

努力と運ですかねぇ 一生懸命やってもチャンスがないと駄目ですしね。周りの環境も重要だと思いますよ。でも努力していないとチャンスがあっても出来ませんから、基本は努力ですね。

それと情熱。それがないとプッシュ出来ない。情熱があるともっと効果が出ますよね。

「なせば成る」という言葉がありますが、やっぱり時々不安になる事があります。でも戻れない。そんな時は自分には絶対出来ると言い聞かせるんです。

お薦めスポット

コロラドのビーバークリークが良いですねぇ 小さな街ですが、起伏があって綺麗な街です。冬はスキー、夏も素晴らしいところです。

メキシコの Oaxaca ( オハカあるいはワハカと発音します ) も良いところですねぇ 実はフードのカルチャーが面白くてしばらく住んでいたことがあるんです(笑) 現地の人の所に下宿してワカハスライトの料理を教えてもらうために学校にも行きました。色々と遅れているところもありますが、良いところもたくさんあります。

人がナイーブでインデジネス アートがあって素晴らしい。メキシコのオーセンティックなものも残っていて 7 種類のモーレが有名 物価が安いので  $1,000 あればランチ&ディーを外食しても 5 ヶ月くらいは居られますね(笑)

アメリカで教えていた

10 年間治療療法としての体操の勉強もしてきました 。体操をする事によって人の身体を治すというものです。真の強さを創っていく。先生の資格を持っていますので、ハーバーカレッジで教えていたこともあります。今は忙しくなってしまったので、自宅のスタジオで教えています。身体が治ったといって喜んで頂く方が多いので嬉しいですね。

リラックス法があれば教えてください

アニマルコミュニケーションですね。私は鳥でプラクティスしています。自宅にオームが 8 羽いるのですが、彼らと話すのが一番のリラックス法ですね(笑) 「ママおいで」「今日はなにしてたの?」などと日本語で聞いてきますから、それにちゃんと応えていくんです。

同じ命を持っている動物として 同レベルで彼らと 会話できることはすばらしいです 。アンコンディショナルラブ 無条件の愛ですね

本日はご多忙の中、貴重なお話を聞かせて頂きまして有難うございました。


インタビュー後記

夢を語るときの和田さんはまるで乙女のようでした。そしてもの凄くチャンレジ精神が旺盛な人 好奇心が強く何事もやってみないと気が済まない。とても行動力があり努力家でもある。

お話をしているとアーティスト、職人、セールスパーソン、旅人、学生、先生などなど色々な和田さんが登場してくるので、とっても楽しい。そのどれもが和田さんであり、そこがとっても魅力的です。

いくつもチョコレートを試食させてもらいました。
ラベンダーの入ったもの、ペッパーが入ったもの、抹茶が塗されているものなどどれも特徴的で美味しい。

ここではご紹介出来ない色々なエピソードもお話し頂き、とっても楽しい時間を過させて頂きました。
まだまだチャレンジしたい、学校へも行きたいと本当にエネルギッシュな素敵な女性です。

本日はご多忙中お時間を頂き有難うございました。

関連リンク

Chocolatines  http://www.chocolatines.com/

取材・文/小坂 孝樹
 

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