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アイスホッケーを始めたのはいつ頃ですか?
北海道では冬になると、小学校の校庭に水をまいてスケートリンクをつくるんですよ。
5〜6歳の頃に小学校の校庭に遊びに行ってスケートをしていたら、小学校の先生から「小学校に入ったらホッケー部に入らないか」と声を掛けられました。
それが切っ掛けで小学校のアイスホッケー部に入りました。冬はアイスホッケー、夏は野球、中学からは季節問わずアイスホッケーを続けてきました。
アイスホッケーについて教えていただけますか?
各チームにゴールキーパー 1 人、ディフェンス 2 人、フォワード 3 人の計 6 人。 ホッケーの試合は20分を3ピリオド、勝敗が決まらないの場合は5分延長戦、更に決まらない場合はサッカーの PK と同じ PS ペナルティショットで勝敗を決めます。
西脇さんのこちらでのポジションは何処ですか?
クレインズと同じフォワードです。背番号も同じ11番です。
どのような経由でデイトン・ボンバーズにいらしたのですか?
ボンバースのマネージャーが、以前クレインズで2年間コーチしていた関係で、こちらのチームのトライアウトを 2007 年 10 月に受けさせてもらいました。
日米の違いはありますか?
日本は1シーズンが約30試合ありますが、こちらは72試合位あり試合数が多いですね。
大きく違うのは、アメリカは北米だけの独自のルールがあることですね。
日本は国際アイスホッケー連盟( IIHF )のルールに従ってやっています。
例えばアメリカでは、乱闘もショーみたいなものになってるんですよ。日本だったら乱闘したらすぐ退場になるけど、アメリカでは乱闘しても退場が5分で済みます。
この乱闘も作戦の1つで…例えば、試合の流れを変えたい時に乱闘を起こしたり、乱闘専門の人がチームにいるんですよ。乱闘だけをやる人…そういった部分などずいぶん違いますね。
ボンバーズで乱闘されましたよね? その時に体格的なハンデなど感じましたか?
渡米する事が決まった時には「絶対乱闘してやる!」と思ったけど、実際に乱闘を目の当たりにしたら、これはちょっとレベルが違うなと思ってやらなかったんですけどね。
シーズン後半の試合で、自分と同じ体格の選手が…乱闘するタイプの選手じゃないんですけど、そいつがちょっかいを出してきたんで「これは1回やっとかなきゃ」と思って乱闘しました。2回目は、大きいやつでボコボコにやられました。
乱闘後、チームメイトの西脇さんへの対応が変わったということはありますか?
それはありますね。乱闘を切っ掛けに、逆にチームワークが芽生えて、僕がやられたときにチームメイトが助けてくれたり。
乱闘中に見ていたチームメイトがジャンプして喜んでいて、乱闘後「西脇!良くやった」とか「やると思わなかった、なにやってんだお前!」と嬉しそうに言われたり、そういうことを通じて自分が受け入れられたと感じる部分もありますね。
こちらではどれくらい試合に出場されましたか?
ビザの関係や怪我で出られなかった試合もあって、約58試合くらいは出場したと思います。
怪我といえば歯を負傷されたそうですが、それも乱闘の関係ですか?
いえ、ゴール前に立っていたところを後ろから押されて、シュートされたパックが口にあたって前歯を 5 本折りました。上唇と歯茎を合わせて 15 針縫いました。それで昨日、やっと歯が入ったんですよ。

うわぁ〜(汗) 危険を伴うスポーツですが、怖いと思うことはありますか?
それはないですね。
まぁ、身体が大きい分アメリカ選手はフィジカル系が凄いんで、いろんな意味でこっちもタフになっていきますね。
例えば遠征にしても、日本だったら飛行機や電車を利用するのに、こっちだと全部バスなので移動に10時間〜15時間掛かる上に、 9 日間で 7 試合もやったり。移動はもちろん枕やブランケット持参で、寝る場所がなくてバスの床に寝ることも多かったです。
移動だけでも日米の違いに驚きますが、それを日本に帰って伝えたくても、人から聞いたのと経験したのでは違いますよね。そういう意味でも自分自身、非常に良い経験ができたと思います。
確かに規模が違いますよね。今後、日本人選手がアメリカ進出、世界で活躍していく可能性はあるとおもいますか?
あると思います。もっと若いうちから…僕の年 (25 歳 ) で結構上のほうですから、20歳位から日本の選手にどんどん海外へ出て欲しいです。本場というか、このマイナーの生活ってのは生活観も全く違うので、そういうことも経験して欲しいです。
そういう選手が増えれば、日本のホッケーもレベルが上がっていくと思うし、若いうちからそういうところへ行ってタフになったほうがいい。
とにかく環境が全然違うじゃないですか、アイスホッケーは日本ではあまり有名なスポーツではないけど、こっちの人気は凄い。
アイスホッケーをテーマにしたドラマもありましたよね。それで人気も上がっているように思っていましたが。
僕も見ました。それでもこっちのレベルと比べたら、人気度合いがかなり違いますね。そういう面でも周りの環境を上げていくのも必要だと思いました。
日本とは違うアメリカでの生活に、ご苦労もありましたか?
大変です。食事は自炊ですし、車もないし。
それに僕はあまり英語が話せないので、チームメイトとのコミュニケーションや、試合中の選手との会話がちょっと困りましたね。自分の言いたいことも伝えにくいし。
可能な範囲でボードを使って、コミュニケーションをとったりしました。
トレーニング内容は日本と違いますか?
あまり変わらないですね。1日にリンクで1時間くらい練習します。
自分でウェイトなどもしますが車がないから施設に行けなくて、こちらに来てちょっと筋肉が落ちたような気もします。
プロになるまでに努力した事はありますか?
人には負けたくないという気持ちが強かったので、他の人よりも多く練習してきたと思うし、絶対負けないという気持ちで頑張ってきました。アイスホッケーは小さい頃からの夢だったし、親も送り迎えなど非常に協力してくれたので、そういったことも自分を前進させてくれました。
お薦めスポット
デイトンでは特にないですね。
レストランなら日本食屋「すし処 明石」です。
成功の秘訣を教えてください。
ここまで来れたのは僕一人の力ではないので…。僕のチームの関係者がアポを取ってくれたから、こちらに来させてもらえたし、その為に会社の方にも迷惑を掛けているし…。
こっちのファンの方も温かく受け入れてくれて、日本人の方に食事に連れて行ってもらったり、いろいろと助けてもらいました。
先ほども話にでましたが、両親の協力や今まで出会ってきた方々の力も大きいです。
ここまで来れたのは、僕一人の力ではなくて周りの人達のお陰だというのが一番大きいと思っています。
将来の夢は?

今所属している ECHL( イーストコースト・ホッケーリーグ ) は北米のプロホッケー界で、 NHL 、 AHL( アメリカン・ホッケーリーグ ) に続く位置づけです。
最終目標は NHL へ行きたいと思っているので、徐々にレベルを上げて行きたいです。
子ども達へのメッセージをお願いできますか?
北米に住んでいるなら、アイスホッケーを始めるのにとても良い環境なので、この環境を上手く利用してほしいですね。もしかしたら初の NHL プレイヤーになる可能性もありますから。そうして、一人でも上に行けば日本でも更に盛り上がりが期待できますよね。
ホッケーをやっている一人として、日本人の活躍を望んでいるます。
是非、試合に行って、興味を持ったらアイスホッケーをやってみてください。
本日はご多忙の中、貴重なお話を聞かせて頂きまして有難うございました。
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