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アメリカで輝いている人 VOL.48

ロッシェル・カップ さん (Ms. Rochelle Kopp)
Japan Intercultural Consulting 社長
 
 
アメリカで活躍されている方々にインタビューをし、その人の活躍の場、内容、素顔を通じ
よりアメリカを知っていこうと企画された “Brilliant People” 輝いている人!

第48回目に登場いただくのは
Japan Intercultural Consulting 社長の  ロッシェル・カップ さんです。


カップさんはジャパン・インターカルチャル・コンサルティング社の社長として在米日系企業、アメリカ進出企業の
発展の為のセミナー、講演の他 執筆活動など多忙な日々をお過ごしです。
−経歴−

      NY州 ローチェスター生まれ 9歳の時からシカゴで育つ
1986年 エール大学歴史専攻 最優等で卒業 
1988年 安田信託銀行 東京本社勤務
1990年 シカゴ大学 経営大学院 MBA 卒業
1992年 米国系コンサルティング会社 勤務
1994年 ジャパン・インターカルチャル・コンサルティング社 設立 
1998年 ノースウエスタン大学 組織行動と企業家精神の授業担当

“ 反省しないアメリカ人をあつかう方法 ” “これでアメリカ人と仕事ができる” “ 外国人とビジネスでうまくつきあう方法”
など著書多数。“製造現場の英語表現” がジャパンタイムズ社より近日発売予定
 


日本との接点はどのようにして生まれたのですか?

高校時代にホビーで絵を描いたり、版画などをやっていました。
その頃の友達は私は将来芸術家になるのではないかと思っていた程一生懸命やっていました。

アートをやっているうちに日本の浮世絵や生け花にとても感心を持ちました。
そんな時日本人のアーティストとも仲良くなり益々日本に興味を持つようになりました。

芸術家にはなろうとは思わなかったのですか?

絵を描いたりするのはとても好きですから、少しはそう思いましたが、プロにはなれないと思いました。アートは創造性によるものが大きいので、気分が乗らないと全然描けません。だから仕事にするのは無理じゃないかと思ったのです。

日系企業にお勤めになったきっかけは?

新聞に日本語が出来るアメリカ人は少ないと書いてあったので、日本語を勉強したらもっと日本を知る事が出来る、そして仕事も出来たら一石二鳥じゃないかと思いました(笑) そして日本語を勉強したら凄く好きでした。

日本を知るうちにどんどん日本語を学びたい、日本語をもっと使いたいと思いました。
そこで、日系企業で働きたいと思い色々なところに履歴書を送りました。なかなか採用してもらえなかったのですが、シカゴに安田信託銀行の駐在員事務所があり、そこの尾崎さんがバイリンガルなアメリカ人を本社で採用したいという情報をくれました。

本社からわざわざシカゴにインタビューに来ました。金融業会では珍しい事でしたね。当時信託銀行は急成長の時代で、特に国際分野では人手が足りない状況だった事もあり、めでたく採用されました。タイミングも良かったのですね。

初めて日本に行ったのは安田信託銀行に就職が決まってからですか?

学生時代に京都にひと夏程滞在した経験があります。その後 2 年間は安田信託銀行に勤めておりましたので中野に住んでいました。今も日本には良く行きます。

安田信託時代も猛烈に働いたのでは

そうですね、入社当時は自然と毎日遅くまで働いていましたね。私のいた国際部は海外生活をした事がある人が多く、私の上司もブラジルに 4 年間駐在していました。

ある時上司から 「 I want you to go home promptly 」 と言われました。彼らは海外での生活を知っていますから、なるべく早く家に帰りたい(笑) 私が残業をすれば上司も残らなければならなかったんですね。だから私に早く帰ってもらいたかった(笑) 

日本での生活は如何でしたか

良い経験でしたし、楽しかったですよ。残業をしないで早く家に帰るようになったら時間が出来ましたので、色々な習い事をしました。月曜日は草月流のお花、火曜日は 小原流生け花 、水曜日は日本語など充実した毎日でしたね。

日本滞在中には書道の勉強もしました。準師範にまでなりました。ここに飾られている作品は書道の先生の物です。

どうして独立されようと思ったのですか?

大学院の時にこういった関連のコンサルティングの仕事がしたいと考えていました。その時はどこか大きな企業の部門として出来ればと思っていました。しかし実際やってみると自分が思っているような顧客サービスが出来ない事に気がつきます。

アメリカのコンサルティング会社はどこも同じですが、猛烈に働きます。私もアメリカの企業に勤めている時は奴隷のように働いていました(笑) これより悪い生活はないだろうと思っていたほどです。

仕事と顧客は良いけど、こんなに働くのであれば自分と自分の顧客の為に働きたいと思ったので独立する事に決めました。

事業内容について簡単にご説明いただけますか?

簡単に言うと在米日系企業のお手伝いをしています。中心的なビジネスはトレーニングセミナー、これは 2 種類あってアメリカ人とのコミュニケーション、セクハラ、フィードバックなど実務的な事を日本人向けに教えています。逆にアメリカ人向けには日本人と上手く働く方法などをレクチャーします。

最近ではマイケル・マケンナを採用しましたので、人事の報酬、ベネフィット、人の管理など人事関連のサービスを提供しています。

彼は 人事管理に関するコンサルティング会社で日系企業クライアント・サービスに従事した豊富な経験がありますので、海外で活躍する日系企業が効率的に経営されるよう、その人的資源管理、従業員の福利厚生、経営管理などに関する諸問題への対応に的確なアドバイスが出来る事と思います。

アメリカだけではなく、メキシコ、ヨーロッパ、日本にもネットワークをお持ちですね

メキシコは 1 年半前に設立したのですが、日系企業の進出にともなって 10 年前からメキシコ関連の仕事はしていました。シンシア・カプランが担当しています。

ヨーロッパはラドリンが担当しています。彼女とは JETRO のプロジェクトがあって付き合いがありました。ある時彼女から異文化関連の仕事をしようと思っているという相談があり、それであれば1から起業するのではなく当社の支店として一緒に仕事をしようという事になったのです。

このような感じでネットワークが広がっていきました。

そういう点はとても日本的でご縁を大切にされていますね

そうですね。本当に人の縁は大切です。アメリカ人はそういうところは個人差がありますね。ビジネススクールでの知り合いで連絡をとっている人は殆どいませんから。自分はアメリカ人ですが、こういった点はあまり好きではないです。

取引される企業の規模はどれくらいのところが多いのですか?

様々ですね。社員 5 名くらいのところもありますし、トヨタ自動車のような大企業も顧客です。

ビジネスとして難しいところは

顧客のニーズにマッチングさせるところが重要ですね。私の仕事で最も難しいのはこの点です。

日本人とアメリカ人の最大の違いは何ですか?

コミュニケーションですね。日本人は1を言えば 10 を知る、阿吽の呼吸、以心伝心、腹芸、沈黙は金など言葉以外の事で物を伝えようとしますが、アメリカ人は言葉でないと伝わらない。理屈では成り立たないのです。

ですからコミュニケーション不足は色々な問題を巻き起こします。

日米のビジネス上の違いはありますか?

意思決定の方法が違います。日本は決める前にもっと時間をかけて準備をしてから決定しますが、アメリカの場合は動き出してから詳細を決めていこうという傾向があります。どちらも良し悪しですが、アメリカ型の場合はとてもフレキシビリティで早い展開が望めますし、日本型は品質を高くします。

ホームオフィスという考え方も日米の思考の違いが現れているように思いますが

そうですね、日本の企業は銀座 4 丁目に事務所を構えていたら凄いといったイメージをお持ちですが、我々の仕事は顧客のところへ出向くケースが多いですし、事務所に来ていただく事もあまりないですから、ほぼ全員がホームオフィスの形式で仕事をしています。

今は通信の手段も電話だけではなくメールなどもあり便利になりました。なにより通勤に時間がかからない(笑) 地震や事故があったら会社まで歩いていかなくてはなりませんからね(笑) それに働く母の社員も多いですし、夜遅くまで働きますから安全性の問題でもホームオフィスの方が良いですね。新鮮なうちにレポートも書けますから仕事も捗ります。

成功の秘訣についてお聞かせください

あ〜そうですね、差別化ですね。ニッチな事。当社は日系企業特有の状況を他社より良く知っていると自負しています。異文化、人事の専門家として知識の蓄積もしてきていますし、資料も多く色々な場面を見てきています。

複数の顧客事例をストックしていますから、具体的なアドバイスが出来るのも当社の強みだと思います。

また、異文化コミュニケーション セミナーをやっている企業が少ないですね。コンサルティング業界は個人で動いているケースが多く、我々のようにチームで、各エリアや各業界、例えば自動車業界に精通しているコンサルタントに担当させるといったようなサービスが出来るのも強みです。

今後の展望は

今の感じで続くのが良いと思っています。会社の規模も丁度良いですし、顧客に良いサービスをどんどん続けていく事が出来ます。

それと当社のホームページやブログなど WEB を活かした活動をしていきたいと考えております。

多くの本を執筆されていますが、今後も新しい本は発売されますか?

はい、ジャパンタイムズから 『製造現場の英語表現』 という本が出ます。この出版社からは 3 冊目となりますが、工場現場の技術者向けの本が今までなかったですから、物を説明するための実用的な英語表現を紹介したこの本はきっと役に立つと思います。

最後にお薦めスポットを教えてください

この近くに美味しいレストランがあります。日本では小さいけど入ると、とっても美味しいっていうレストランがありますよね。でもアメリカではない。このレストランは東京にあるのと同じ。とても美味しいです。家族や友達を連れて行ったら皆美味しいと言っていましたから、日本人の感覚にも合うと思いますよ。

場所は 1534 W. Fullerton Sweat and Savories というフレンチ風なレストランです。

その他、この近くでは月や Yoshi's も美味しいですね。

食べ物以外でしたら、私は趣味でカヤックをやっていますが、これもお薦めです。ミシガン湖でやっていますが、クラブの会員になれば何時でもカヤックが使えますので気軽に楽しめます。

シリコンバレーは山が近いのでハイキングが良いですね。

本日はご多忙の中、貴重なお話を聞かせて頂きまして有難うございました。

インタビュー後記

カップさんにお目にかかる前は女性コンサルタントで日系企業を相手にバリバリ働いているキャリアウーマンというイメージがあったのですが、お会いするととっても腰が低く、魅力的な女性でビックリしました。

日本の事、言葉も良く知っていて驚かされます。腹芸や阿吽なんて最近では日本人でも分からないのじゃないかと思うような言葉を普通にしゃべっていらっしゃいました(笑)

日本がとても好きなんだと言う事が部屋に飾られた絵や文字、置物などからも良く分かります。芸術家になろうと思われただけあって、ご自身の作品も部屋のテイストもとっても素敵です。

そしてとても勉強熱心で顧客思い。どうすれば顧客が喜んでくれるのか、何を望んでいるのかを常に考えていらっしゃる様子がインタビューの端々に伺えます。

今後もアメリカと日本を良く知る人として在米日系企業、これからアメリカに進出する企業の発展の為ご尽力いただきたいと思います。

本日はご多忙中お時間を頂き有難うございました。


取材・文/小坂 孝樹 写真/堀内 啓志
Japan Intercultural Consulting  http://www.japanintercultural.com/ja/home/default.aspx

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