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アメリカで輝いている人 VOL.125

吉田 雅治 総領事 (Mr. Masaharu Yoshida)
在シカゴ日本国総領事

アメリカで活躍されている方々にインタビューをし、その人の活躍の場、内容、素顔を通じ
よりアメリカを知っていこうと企画された “Brilliant People” 輝いている人!

第125 回目に登場いただくのは
在シカゴ日本国総領事の 吉田 雅治 総領事です。

吉田総領事は外務省入省後 17年間の在外勤務のうち 9年間は中国、フィリピンなどアジア圏を担当。
2013年1月 今回が初となるアメリカ本土への本格的な着任以来
日本の立場や日本文化を紹介し,少しでも日本の
ファンや理解者を増やすべく
管轄する中西部10州を勢力的に活動中。


−経歴−

1955年 岡山県生まれ
1978年 東京大学教養学部教養学科卒業 / 外務省入省
1979年 中国北京大学・香港中文大学留学
1981年 プリンストン大学留学
1995年 北米局日米安全保障条約課企画官
1995年 沖縄県事務吏員 総務部参事
1998年 外務事務官 経済協力局調査計画課長
2000年 総合外交政策局国際社会協力部国連行政課長
2002年 在フィリピン日本国大使館 参事官
2003年 公使
2005年 在中華人民共和国日本国大使館 公使
2007年 在広州日本国総領事館 総領事
2011年 衆議院参事国際部長
2013年 在シカゴ日本国総領事館 総領事



外務省に勤めようと思ったのは何時頃からですか? またその動機は何ですか

大学では国際関係論を専攻していました。その頃,外務省の職員による特別講義を聴く機会もあり,次第に外務省や国際関係に関連する仕事に関心を持つようになったのが動機です。

プリンストン大学留学時代 特に印象に残っていること エピソードなど

自分が留学していた頃,プリンストン大学にマリウス・ジャンセンという教授がいました。同教授は,日本歴史を専門とする著名な研究者であり,特に坂本龍馬の研究でも知られています。

自分はアメリカ留学時代には中国古代史を専門に学んでいましたが,同教授が歴史研究の潮流について言及する中で,記録に残されていることに目を向けるだけではなく,記録には残っていないようなこと,例えば坂本龍馬や海援隊などの歴史上の人物が当時なぜそのような考え方をしていたのか,いわば歴史の裏にある動機や背景にまで迫っていくことが重要であるという趣旨のことを語っていました。その話は今でも印象に残っています。

また,留学時代の思い出深い出来事としては,プリンストン大学には,日本研究ではジャンセン教授,そして自分が専攻していた中国古代史の分野ではジェームス・リューという教授がいたのですが,その両人が中心となり,中国に関する日本の資料をテーマにしたシンポジウムが学内で開催されたことがありました。

日本と中国を研究する者たちが集まって行われたそのシンポジウムは大いに盛り上がり,英語のみならず,中国語や日本語でも発言が飛び交うこととなりました。そこで自分も議論の中に入り,中国側、日本側それぞれの言い分に関わる誤解を解くことに一役買うことができたのです。中国語と日本語のニュアンスの違いというものについても英語で説明を加えながら議論するという,非常におもしろい体験でした。

フィリピン,中国,北米と3つの国の領事館に勤められていますが,
それぞれの国の印象と思い出深い出来事を教えてください

まずフィリピンについてですが,今でこそフィリピン経済は非常に好調であり,ASEAN各国の中でも経済的には優等生になりつつありますが,自分が赴任した当時は,まだ政治も通貨も不安定な状況で,まだまだ困難な時代にありました。

だが,そのような中においてさえフィリピンの人々は楽観的に物事を捉えていた。しかもフィリピンは,米国や中国という大国の狭間に立ちながら,いかにして自ら自立していくかを非常に前向きな姿勢で模索していたのが印象的でした。

また、フィリピンは,アジアの中でも米国的な民主主義を直接導入している代表的な国ですが,そうしたことが米国に対する信頼感の基礎になっていると感じました。 

中国は1979年から改革開放政策を掲げたわけですが,自分はまさにその改革開放政策が推し進められていく時期に中国に駐在していました。中国は極めて長い歴史を持つ国ですが,それとは対照的な非常に短い期間で目まぐるしい変化が進行していくのを目の当たりにした。特に在広州総領事を務めた頃は,日本メーカーの広東省進出が大幅に拡大した時期と重なったことから,日本と中国との繋がり,中国における日本企業のプレゼンスの大きさを強く感じました。

米国については,これまで中西部で暮らしたり仕事をするという機会は無かったわけですが,今回赴任してみて感じたのは,中西部の人々の寛容さ,懐の深さです。同時に,米国経済の底堅さ,またシカゴやその周辺地域にも言えることですが,時代の流れに順応すべく産業構造をどんどん変化させていくその適応力に,米国の強さを感じています。

シカゴに来られて1年経ちますが,この1年を振り返るとどんな年でしたか

在シカゴ総領事館は,米国中西部10州という広域を管轄しています。これまで,各地の政界や経済会・財界,大学・教育関係,さまざまなコミュニティ関係者等,できるだけ多くのできるだけの人々に直接会うことを一番の目標としてきたので,そのためにいろいろなところを走り回っているうちにあっという間に1年間が経過したという印象です。

中国の滞在経験がお長いですが,現在日本との関係が微妙な状況となっています
現状をどうお考えですか? また改善策としてはどのような事が考えられますか

日本と中国は互いに長い歴史を持っていますが,その中には一時期困難もあった。だが,日中関係は,本来的に見てみると,これまでの歴史・文化の繋がりに加え,今では経済的にも切っても切れないものとなっています。よって基本的な関係の強化やさまざまなレベルでの交流を一層積み上げていき,相互理解を深めていくことが必要なのではないかと思います。

シカゴでは どのような生活をされていらっしゃるのですか

シカゴという都市の文化的なインフラ,例えば美術館やコンサートホール,博物館などをできる限り多く堪能し,また郊外や近隣諸州にもドライブに出かけて自然を楽しむなどしています。

アメリカに生活されて何か変わりましたか

総領事館の重要な任務の一つでもあるのですが,管轄地域のいろいろな場所に自ら出向いていき,日本の国益を念頭において日本の現状や日本の考え方を米国の人々に説明し,理解をしてもらえるように努力する機会が大きく増えました。

どんな時に日本人とアメリカ人との違いを感じますか? 

善し悪しという問題ではなくて,意外性というものはありますね。米国においては多様な文化や民族,場合によっては言語が存在している社会であるので,自分の立場や考え方を根気よく説明することが重要であると感じます。日本は非常に効率的に物事が運営されている社会であり,一定の調和の中での暮らしがあるように思います。

現在の仕事の遣り甲斐,また逆にご苦労などを教えてください

日本の立場や日本文化を紹介し,少しでも日本のファンや理解者を増やすべく取り組んでいく中で,相手から日本のことがよく理解できたと言われるときなどにやりがいを感じます。

また,日本について多少なりとも知識のある人々だけでなく,殆ど知らない人々を相手にすることもあります。相手にあわせて,非常に基本的なところから説明したり,或いは詳細な部分にまで踏み込んで説明することが求められます。

特に日本経済の停滞からの再生や東日本大震災からの復興については当地の人々の関心も高く,正確な理解を普及していく努力が今後も重要であると考えています。

成功の秘訣は何でしょうか

外務省職員という職業柄,さまざまな国や地域に赴任して生活し,現地ではいろいろな考え方を持つ人々に接することになります。その中で違いに直面することもあるわけですが,それを乗り越えたときにはやはり大きなやりがいや達成感を得られます。無論,いつもそう簡単に相手の理解を得られるわけではないですが,やはり継続的な対話というものを粘り強く続けていく努力や,できる限り多くの人々と直接会って話をしていくことが,この仕事では大事なことだと考えています。

趣味,プライベートでは,どのような過ごし方をされていますか

ジョギングをしたり,美術館やライブハウス,コンサートなどを楽しんでいます。

今後の目標,夢を教えてください

今後も引き続き出来るだけ各地に直接足を運び,多くの人々に会い,日本のことを理解してくれる人々を増やしていきたい。

お忙しい中、ありがとうございました。

 

インタビュー後記

昨年1月にシカゴに赴任されて丁度1年が経ったご多忙中お話をお伺いさせて頂きました。

この1年の中で、天皇誕生日レセプション、日本食・日本酒普及イベント、JETプログラム参加者歓送レセプション、セントルイス日本祭り、北米地域との青少年交流「KAKEHASHI Project-The Bridge for Tomorrow」参加者との懇談など 管轄10州を縦横無尽に休みなく飛び回るご活躍をされていらっしゃいます。

中国、アジアには特に接点が多いこともあり、アメリカ以外のことに関しても、とても興味深い話が続々と飛び出し、次々にお聞きしたくなりました。


ご多忙中 お時間を頂戴し貴重なお話をお伺いさせて頂き有難うございます。

構成/小坂孝樹


関連リンク

在シカゴ日本国総領事館    http://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/indexjp.html



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