以前にこちらのコラムでもご紹介いたましたが、タンパ郊外にあるPlant Cityは冬季イチゴの生産地として大変有名です。この地域の農家は3月のストロベリーフェスティバルまでに第一次の収穫を終えるため、ストロベリーフェスティバル終了後から4月末まではイチゴ狩りの季節となります。しかし、今年はフロリダを襲った絶え間ない寒波のせいで、イチゴ農園はかなりの苦渋を強いられました。気温が低下した場合、イチゴの冷害防止として大量の水を撒くのですが、そのために農家の周辺の帯水層が急激に減り、Plant City近辺で多数の土地の陥没が発生するという予期もせぬ災害を招いてしまいました。
しかし、その苦労が報われ、寒さのおかげでイチゴは例年よりも甘みを増したそうですが、一難去ってまた一難。今度はイチゴが大量に収穫されてしまったため、市場価格が暴落。例年以上にイチゴを収穫するのは割に合わないということで、手塩をかけて育てたイチゴが一斉に畑に残される運命となりました。
今回イチゴ狩りをしてきたFavorite Farmsでも寒波のせいか、お値段は2クウォート(クウォート=約1リットル)で1ドルという破格値。農家によっては「どうせ腐ってしまうのだから」と無料で慈善団体に農園を公開していたところもあったと聞いています。到着してみると敷地は見渡す限りのイチゴ畑、まさに「ストロベリー・フィールド・フォーエバー」と口ずさみたくなるような光景が目の前に広がります。まもなくシーズン終了と聞いていたので、どの程度イチゴが残っているのか不安だったのですが、入り口に近い方の苗にも真っ赤に熟した大粒のイチゴがたわわに実っていました。
入り口で渡されたクウォートサイズの容器を手に、早速摘み始めます。長男は一緒に来た従兄弟達と話しをしながらも、いちごの大きさに興奮してかなりのスピードで摘んでいます。あっという間に容器はいっぱいになり、持参した容器に移し替えていきます。大粒のイチゴばかりを狙う子、なぜか小粒のイチゴが気に入っている子、チョコレートにつけるから、と長く茎の部分を残した状態で摘んでいる子、我慢できずにつまみ食いしてしまう子(農薬と泥がついているので、お勧めできません)など、それぞれの楽しみ方をしていたようです。あまりにも安いので、興奮気味の子供達でも自由に摘ませることができました。一時間ほど摘んだところで持ってきた容器もいっぱいになったので、子供達のエネルギーは有り余っていたようですが、お会計を済ませることにしました。イチゴは係りの人が測ることもなく、摘んだ量を自己申告するだけです。本日の収穫はなんと20 クウォート!帰りの車にはイチゴの甘酸っぱい香りが充満していました。この先数週間はジャム、シェーキ、ショートケーキ、パイなど、イチゴづくしの日々となることでしょう。
Favorite Farms
10070 McIntosh Road
Dover, FL 33527
(813) 986-3949
www.favoritefarms.net
関連リンク:
タンパ近郊U-PICK情報ページ:http://www.pickyourown.org/FLwest.htm